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りんごの豆知識
『蜜(みつ)』はソルビトールという糖の一種です。だから本当は蜜ではないのです。
りんごは光合成によってこのソルビトールを作ります。
りんごの葉っぱが日光をたっぷり浴び光合成することで、ソルビトールが作られこれが果肉に詰ま っていきます。どんどん詰められていって果肉に吸収しきれないソルビトールがりんごの
細胞の間に溢れ出てきます。これが蜜の正体です。
ソルビトールには保水性があるので、周囲の果肉の水分を集め、
その水分によって果肉が透き通って蜜のように見えるというわけです。
水分を含むソルビトールは周りの果実に比べて甘味が弱く蜜部分を食べても美味しく感じません。
このため一般的には蜜がたくさん入っているりんごがいいと言われていますが、必ずしも蜜が
多ければ美味しいというわけでわないのです。
りんごは自然の中で育つため、自然からの影響を非常に大きく受けます。
その年の気候や収穫時期などの違いで『蜜』が現れない場合があります。
また、収穫後のりんごからは水分が徐々に蒸発し、それと共に『蜜』は果肉に少しずつ吸収
されて消えていきますが、いずれの場合も糖度は蜜入りのものと変わりません。
『蜜』は、りんごが完熟している目安として見ていただき、ほどよく入っているものを選んで
いただくことが美味しいりんごを食べるコツです。
ソルビトールは、りんご、梨、桃、プレーンなどの果実類に多く含まれる糖の一種です。
甘味の強さは砂糖の約60%で、腸内吸収が比較的遅いためダイエット甘味料として
利用されたり便秘にも効果があります。
血糖値、インシュリン需要を高めない性質があり、糖尿病等の療法に用いられます。
長野県では『りんごがボケる』と言う言葉があります。
りんごがボケるとは、りんごの水分量が抜けてりんごの特徴ともいえるシャッキという
歯ざわりがなくなり、味も落ちてしまうことを意味します。
りんごの種類は日本で約2,000種あります。(世界では約15,000種)
例えば『ふじ』という有名な品種の中ににもいろいろなものがあり、一概にふじと
いっても味や色が違います。
生産場所の気候・土壌などからその土地では栽培がむずかい品種も多数あるのです。
このため生産者はその土地にあったりんごの栽培や改良を日々おこなっています。
真っ赤なりんごは美味しそうですよね。りんごは寒暖の差によって赤くなります。
昼間たっぷり太陽の光と熱を蓄えたりんごが夜に急激に寒くなり寒暖の差が激しくなると
赤く変色するのです。
りんごは昼と夜での寒暖差がある地域ほど色付きが良く最高のりんごを栽培できる環境となります。
これに当てはまる地域が長野県や青森県なのです。